熊本市託麻商工会

service 地域情報

託麻八十八ヶ所巡拝のご案内

お願い:巡拝の際、私有地にある札所では地主の方の了承を得て拝路下さい。

託麻三山の魅力を際だたせる観光資源として、託麻八十八ヶ所札所巡りがほぼ完璧な形で残されています。 これこそ「モノ」優先から「こころ」へ、豊かさの転換を求める現代人の理念に共鳴する重要な資源であり、 札所巡りという適度な運動を伴うため、心身ともに健康で幸せな明日を目指す高齢化社会にふさわしい場所として 注目を集めるものと考えています。

弘法大師ゆかりの硯ヶ池

言い伝えによると、平安の頃の在る日の夕暮れ、独りの旅の僧が神園山で道に迷い、麓の上野家に泊めてもらい親切な接待を受けました。翌朝早く発とうと庭に出た僧は、家の者が白川まで水汲みに行くのを見て、この地が水に不自由している事を悟り、持っていた桜の木の杖で地面をつくと、そこから清水が湧き小さな池ができました。やがてその清水は日夜尽きぬ流れとなったということです。

神園の住民たちは、あの日の層は弘法大師に違いないと、この地を桜井と名付け、池が硯の形をしているので『硯ヶ池』と呼び、大師堂を建てて祭り、子々孫々まで崇敬しました。

19番札所

上野家は後世まで代々この話を伝え、その子孫にあたる富八氏は幼少の頃から体が弱くしばしば病に伏していましたが、父から教わった桜井の「お大師さん」へ風雪をいとわず毎日お参りし、信仰の甲斐あって病気が全快しました。大師のお陰に違いないと信じ、託麻の山々一帯に八十八ヶ所の霊場開設を心に誓ったのでした。

富八氏は神園山南麓の西福寺跡横を開拓し果樹園を経営しながら着々と計画を進め、20年間努力を続け、大正15年2月四国八十八ヶ所全ての寺に連絡をとって、開設にこぎつけたのでした。

毎年4月には八十八ヶ所巡拝山回りが挙行され、金剛杖に白衣、首に数珠をかけた老若男女チリンチリンと鈴を鳴らしながら真言を唱える姿が、年を追うにつれ賑やかになりましたが、村をあげて盛んだったのも昭和40年頃まで、次第に忘れられていきました。

昭和45年10月、託麻が熊本市へ編入されると同時に、託麻三山熊本市民の緑のオアシスとしてクローズアップされ、昭和62年託麻八十八ヶ所保存会も発足。心身ともに健康で幸せを明日を目指すメッカとして、脚光を集めるに至ったのです。

神園山散策ルート

自然と森のふれあいを。森林浴のおすすめ。


森林の中には樹木が常に発散している「フィトンチッド」という、心と体の健康に役立つ物質が充満しています。遊歩道を散歩しながらフィットンチッドを全身に浴び、森林のなかでのさわやかさを満喫してみませんか。きっとストレスが解消し、さわやかな気持ちになることでしょう。

承平5年(935)の創建と伝えられています。肥後国志には諏訪宮とあり、”社帳云正平年中勧請之云々”と記されています。境内には正平12年(1357)銘の石造塔もあります。小山諏訪神社の境内いっぱいに枝を広げる大楠は、樹齢600年以上と言われています。

神園山山頂に建てられた展望台は、モダンなコンクリート造り。

2個の巨岩の間から清水が湧き出し、その水は婦人病に効くと言われています。

正平年間小山の梅谷寺、一字一石塔、神園山麓の西福寺、戸島山南麓の吉祥寺建立したと言われている大智禅師が、この巨岩の上で座禅の業を行ったと伝えられています。昭和31年、有志によって岩の上に不動明王が建立されました。